孤高のバイオリニスト『五嶋みどり』とは

バイオリニストとして世界的に有名な五嶋みどりさんをご存知ですか?

天才少女としてアメリカでデビューし、クラシックの世界で第一線で活躍しているバイオリニストです。

弟の五嶋龍さんもバイオリニストとしてデビューし、日本では音楽番組の司会者として活動されているので、姉弟そろってご存知の方も多いでしょう。

そんなバイオリニストの五嶋みどりの素顔をご紹介します。

 

バイオリニスト五嶋みどりさんの子ども時代は?

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五嶋みどりさんは1971年大阪に生まれました。3歳からバイオリンを始め、お母さんの五嶋節さんの厳しい指導を受けました。8歳の時にアメリカのジュリアード音楽院、ドロシー・ディレイ教授に録音を送ったことがきっかけで渡米、わずか9歳でジュリアード音楽院に入学します。

その後、11歳でズービン・メータ指揮のニューヨークフィル公演でアメリカデビュー、大変な天才少女として大きな話題になりました。

その後も世界中で大変な人気を誇るバイオリニストとして活躍されています。

 

バイオリニスト五嶋みどりの起こした奇跡

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1986年、15歳のコンサートで「タングルウッドの奇跡」と呼ばれる出来事が起きます。レナード・バーンスタイン指揮のボストン響とのコンサートで、演奏中に2度も弦が切れるというアクシデントに見舞われるのです。

タングルウッド音楽祭でスペシャルゲストとして登場したみどりさん。オーケストラとの演奏中に突然弦が切れてしまいます。しかし動じることなくすかさずコンサートマスターのストラディバリウスを借りて演奏を続けます。

そしてまた弦が切れるアクシデント。
指揮者バーンスタインもまさか!というしぐさを見せますが、みどりさんは副コンサートマスターのガダニーニを借りて演奏を続行。最後まで演奏を成し遂げたのです!

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この奇跡のような演奏に聴衆は拍手喝采、大きな感動に包まれました。翌日のアメリカの新聞にも掲載され、のちにアメリカの教科書にも載る出来事となりました。

五嶋みどり タングルウッドの奇跡

実際の動画をご覧ください。今見ても鳥肌が立つほど素晴らしい演奏です!
そしてあまりに冷静なみどりさんに脱帽です。

この時の五嶋みどりさんはまだ体が小さかったため、演奏に使っていた自分のバイオリンは分数楽器の4分の3サイズ。フルサイズよりひとまわり小さい楽器でした。

しかし、この時借りたバイオリンは大人用のフルサイズの楽器で、もちろんみどりさんには少し大きく、しかも2台とも初めて演奏した楽器です。

バイオリンは個体差が大変大きい楽器で、簡単にすぐその音色が引き出せる訳ではありません。

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それにも関わらず顔色ひとつ変えずに演奏を続け、しかも感動的な名演奏であったことは、まさにバイオリンの申し子というべき五嶋みどりさんだからこそのエピソードです。

 

五嶋みどりさんとお母さんの関係は?

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五嶋みどりさんのお母さんの五嶋節さんは、大変に強烈なキャラクターの方でご自身の著書やインタビュー、また弟の五嶋龍くんのドキュメンタリーにも登場し、ご存知の方も多いでしょう。

とても厳しくバイオリンを教えるその姿は、ずいぶんマスコミにも取り上げられました。

節さんご自身も若い頃にバイオリニストとして活躍していましたが、子育てのために演奏から身を引きました。
そしてご自分の持つバイオリンの全てをお子さんたちに教えました。

MEMO
独特の指導法で、技術と音楽性をお子さんたちに伝え、さらには音楽を続ける環境を子どもたちに与えることができるのは、並大抵のことではありません。やや極端な部分もありますが、一流のバイオリニストとして育てるためには、一般的なやり方ではない部分も必要だと思います。

みどりさん自身もお母さんとうまくいかない時期も長く続き、ご自身も病気になったり演奏ができなくなる時期もありましたが、紆余曲折を経て今はとても良い関係だと話しています。

みどりさんの公演、特に日本での演奏会にはなるべく節さんが付き添うなど、親子での二人三脚はいまだに続いています。

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多くの音楽家と聴衆に愛されるバイオリニスト

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五嶋みどりさんのそのずばぬけた演奏技術と高い音楽性、何よりも真摯に音楽に向かい合う姿勢は素晴らしく、多くの音楽家に愛され信頼を得ているバイオリニストです。

アメリカデビューを飾った指揮者ズービン・メータとは生涯を通して親子のように信頼をおく関係となり、タングルウッドのエピソードで登場したバーンスタインも、みどりさんをどこにでも連れていき素晴らしいバイオリニストだと紹介して回ったという話もあります。

同世代の音楽家も、五嶋みどりと共演できるのは奇跡のような出来事で、いつでも音楽と作曲家の意思を一番に考えて演奏するその姿勢は魅力的だ、と語られています。

MEMO
みどりさんの演奏は、小さな体からしぼり出すように音を奏でていきます。その様子はまさに身を削るようで苦しさを感じる時もありますが、その音色はまさに天上の音楽であり、非の打ち所のない技術は素晴らしく、神がかって聞こえるほどです。

Midori plays Bach at Castle Köthen – Excerpt

みどりさんが演奏するバッハのシャコンヌです。極めて美しくオーソドックスな美しさを持つ演奏ですね。

 

五嶋みどりさんのバイオリンの練習方法は?

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以前にドキュメンタリーでご本人が話していましたが、とにかく毎日の基礎練習は欠かしません。少し専門的な話になりますがその中で披露していた基礎練習をご紹介します。

みどりさんは毎朝楽器を手にしたら、開放弦で一本ずつ鳴らしていき、弓を全部使う全弓でその日の体調や楽器の具合を見ます。

次に左手で音を一音ずつ確認し音階を弾きながら全ての音をチェック。全音域を往復したら次はビブラートをかけながら同じ音階を。そして次はスラーをかけて。

だいたいこの基礎練習で小1時間はかかるそうです。みどりさんにとってこれは当たり前の毎日の日課です。

そして少しでも時間があれば常にバイオリンを弾いています。ご自分の生徒さんのレッスンが終わったら自分のための練習をします。

注意
コンサートの日はホールでリハーサルが終わっても、開場時間までずっと舞台で練習、開場後は楽屋でそして舞台袖でも。常に自分の音をチェックし、より良い音を探しているのです。

世界を回るツアーで辛いのは、飛行機の中でバイオリンを弾けないことだと話していました。みどりさんにとってバイオリンを演奏するのは、呼吸をしたり食事をするのと同じ意味を持っているのですね!

 

社会活動への参加、ミュージック・シェアリングの活動

バイオリニストとしての活動が多忙になる中で、みどりさんは音楽を社会に還元していくことを、そして子どもたちに音楽の素晴らしさを届けることを考えはじめます。そして福祉活動を行う団体を設立します。

「ミュージック・シェアリング(当初はみどり教育財団)」です。

この活動はプロの音楽家たちが実際に現地を訪れ演奏を届けること、そしてバイオリンやチェロの指導を行い、楽器にふれてもらう機会を作ることです。また若手音楽家の演奏の機会を増やすことも大きな柱です。

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世界的なバイオリニストである五嶋みどりさんが、学校の体育館でコンサートをしたり、教室や病院でバイオリンを教えてくれるのは、本当に夢のような話ですね。

また多くの子どもたちとコンサートで共演も行っており、毎年大変な人気で迎えられています。

これらの活動が国際的に評価され、日本人で初めての国連のピース・メッセンジャーとしてさまざまな活動にも加わるようになりました。

バイオリニストとしてだけでなく、人間としての活動もますます広がっているみどりさんですね。

五嶋みどり 「愛の挨拶 op.12」(エルガー)

1992年のCDに収録されている大変有名な「愛の挨拶」ですが、これ以上に素晴らしいこの曲を演奏はないと思います。

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まとめ

いかがだったでしょうか?五嶋みどりさんの人生や活躍をご紹介しました。とても書ききれる内容ではないのですが、ぜひこれを機に五嶋みどりさんの演奏や活動に興味を持っていただけたら嬉しいです。

そしてぜひみどりさんの演奏を聞いてみてくださいね!