四大バイオリン協奏曲の人気の名演奏を聴こう!

バイオリンの演奏でやっぱり花形といえるのはバイオリン協奏曲(コンチェルト)ですね。オーケストラをバックに高度な技術と高い音楽性を持って演奏をし、またオーケストラとの一体感を味わえるのも、協奏曲ならでは醍醐味です。

そんなバイオリン協奏曲で、一度は聞いておきたい素晴らしい演奏をご紹介します。

 

バイオリン協奏曲で人気のある曲は?

いわゆるバイオリン協奏曲とタイトルがついている曲は、古典から近現代に作曲された曲まで含めると、主要な曲だけでも軽く100曲を超えます。バロック時代の曲も含めたら膨大な数になりますね。

ここではいわゆる管弦楽(オーケストラ)と共演する協奏曲を取り上げてみましょう。

 

一般的によく四大バイオリン協奏曲と言われる曲が、ブラームス、ベートーベン、メンデルスゾーン、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲でしょうか?

いずれも演奏時間が30〜40分を軽く超える曲で、三楽章ないしは四楽章形式で書かれています。

コンサートで演奏される機会も非常に多く、CDなどでリリースされることもとても多い人気のある名曲ですね!

 

バイオリン協奏曲の演奏は全部同じ?なぜ人気があるの?

これはバイオリン協奏曲に限った事ではないですが、クラシックの場合、同じ作曲家の同じ楽譜を見て演奏していても、同じ演奏は2つとありません。同じ演奏家とオーケストラの組み合わせでも、毎回少しずつ演奏内容が変わってくるのが常です。

 

それは演奏者自身の解釈の違いや、その日のテンポ感や音楽性など、さまざま要因によるものであり、その違いが演奏家の個性や表現方法にも直結しています。

逆にいつもほぼ同じクオリティで素晴らしい演奏をする音楽家もいますが、それはまさに神技であり称賛に値する音楽ですね。

 

上記の四大バイオリン協奏曲は、独奏をつとめるバイオリンとオーケストラの掛け合いやアンサンブルが非常に濃密に描かれており、ひとすじなわではいかない曲ばかりです。

また独奏バイオリンにも高度な技術と卓越した表現力が要求され、しかも全楽章を演奏するとなると相当な鍛錬と音楽性を必要とします。

世界中を飛び回るバイオリニストは、この4曲をレパートリーとして常に演奏できるようにしている人もいますが、多くはこの4曲から自分の得意とする代表曲を定めて、主なレパートリーとしている人もいます。

いずれの曲もうっとりするメロディーがロマンティックな情景を生み、躍動感にあふれたリズムがバイオリンならではの表現力を象徴しています。その圧倒的なスケール感がたくさんの人気を呼ぶ理由でしょう。

 

四大バイオリン協奏曲を聴き比べ!

ではこの4曲からぜひ聞いてほしいバイオリニストの名演奏をご紹介します!動画の再生回数も参考になりますが、隠れたバイオリニストも多いので筆者の好みでセレクトしてみました。

 

ブラームス・バイオリン協奏曲 ニ長調 作品77(1878年作曲)

ブラームスが生涯に1曲だけ作曲したバイオリン協奏曲です。後ほど登場するベートーベンのバイオリン協奏曲の影響を色濃く受けた1曲としても知られています。チャイコフスキーの協奏曲と並ぶ超絶技巧の曲でもあります。

 

Brahms – Violin concerto – Oistrakh / Klemperer

定番ですが、やはり20世紀の巨匠オイストラフのつややかなバイオリンの音色は素晴らしいですね!

 

Janine Jansen – Bernard Haitink – Brahms Violin Concerto.

オランダのジャニーヌ・ヤンセンは、最近大活躍のバイオリニストです。パワフルで圧倒的な技術と音楽性は、思わず演奏に引き込まれますよ!

 

Brahms: Violin Concerto / Tetzlaff · Rattle · Berliner Philharmoniker

クリスチャン・テツラフのブラームスは、ちょっと線が太い演奏かなと思いますが、このくらいダイナミックでもかっこいいですね!

 

ベートーヴェン・バイオリン協奏曲 ニ長調 作品61(1806年作曲)

ベートーベンが生涯唯一作曲したバイオリン協奏曲です。作曲家としてもっとも油が乗っていた時期の作曲で、オーケストラとの一体感が強く、絶妙なバランスで作曲された曲とも言えます。

この曲以降、バイオリン協奏曲のお手本として多くの作曲家が憧れをいだいた曲でもあります。

 

Arabella Steinbacher – Beethoven Violin Concerto

若手バイオリニストでも人気のあるアラベラ・シュタインバッハーの演奏です。ていねいかつ誠実な演奏ながら、つややかな音色がとても素敵ですね!

 

BEETHOVEN Violin Concerto Zimmermann

ドイツのフランク・ペーター・ツィンマーマンの演奏です。正統派のバイオリニストで堅実な演奏が大きな魅力ですね。奇をてらわないエレガントな演奏です!

 

メンデルスゾーン・バイオリン協奏曲 ホ短調 作品64(1844年作曲)

メンデルスゾーンが作曲した協奏曲でもっとも有名になった曲です。おだやかで叙情的なメロディーは大変魅力的で、ドイツ・ロマン派を代表する1曲です。

冒頭のメロディーはあまりに有名で、このイントロだけで曲全体の評価が決まってしまうとも言われ、バイオリニストにとってはなかなかプレッシャーを感じる1曲でもあります。

 

Anne Sophie-Mutter – Mendelssohn Violin Concerto in E minor, Op.64 – Kurt Masur

ドイツの女性バイオリニスト、アンネ=ゾフィー・ムターの円熟味あふれる演奏です。情熱的な音色がメンデルスゾーンのロマンティックなメロディーにぴったりですね。

 

Mendelssohn: Violin Concerto | Gil Shaham with Singapore Symphony Orchestra, Lan Shui | Dresden

イスラエルのバイオリニスト、ギル・シャハムの演奏です。軽やかで明るく、何よりも楽しそうに弾いているのが印象的。深刻になりやすいメンデルスゾーンもこの軽やかな演奏だと嬉しくなりますね。

 

チャイコフスキー・バイオリン協奏曲 ニ長調 作品35(1878年)

チャイコフスキーも生涯で1曲しかバイオリン協奏曲を作曲していません。ロシアの大地と風を感じさせる雄大な協奏曲です。

同じ年に作曲されたブラームスと並ぶ重音の超絶技巧が大変有名で、この曲が演奏できるかどうかで、バイオリニストの腕前もはかれてしまうという1曲でもあります。

 

五嶋みどり チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 第1楽章

やはり五嶋みどりさんの演奏を聴かないわけにはいかないですね。全身で歌うように、体から湧き上がる音楽は世界中の誰にも真似ができない音楽です!

 

P.I. Tchaikovsky – Violin Concerto in D major, Op. 35 – Itzhak Perlman

20世紀の偉大なマエストロ、イツァーク・パールマンのチャイコフスキーです。どこまでも明るく光が差してくるような音色は、やはりパールマンならでは!いつまでも元気に演奏してほしいですね。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?四大バイオリン協奏曲を、おすすめ動画と共にご紹介しました。

他にも多くのバイオリニストが演奏をしていますので、ぜひお気に入りのバイオリニストを見つけてくださいね。