プロが教える!初心者のためのバイオリンのノウハウまとめ

楽器の中でも一番あこがれる方が多いバイオリン!まさに数ある楽器の中の女王といえる存在です。

そんな素敵なバイオリンをぜひ弾いてみたい!というあなたのために、バイオリンの初心者の方にオススメしたい情報をお届けします。

 

楽器を弾くのは初めてだけど、バイオリンは弾けるのかな?

音楽の経験はないし小中学校のリコーダーもむずかしかった、という方も多いと思います。ピアノだったらほんの少し、という方もいらっしゃるでしょう。バイオリンを弾くこは可能なのでしょうか?

 

バイオリンは子どもの頃からじゃないとダメ?何歳から?

バイオリンの話題で必ず出るのが、バイオリンって子どもの時から練習しないとダメ?という疑問です。結論から言うと、子どもからではなくても弾くことはできます。

いわゆる音楽家としてバイオリンを職業にするのならば、大人になってからではかなり大変かもしれません。でも趣味で演奏したり、バンドで弾いてみたい!というのだったら、何歳から始めても大丈夫ですよ。

 

むしろ大人になって自分の意思でバイオリンを始める方が、しっかりと演奏方法を理解しながら練習することができるので、効率的に上達していくことができます。プロの演奏家の中にも中学校の部活で初めてバイオリンをさわって、音楽家になった方もいるくらいです。

もちろん地道な練習と努力は必要になりますが、大切なのはバイオリンを好きなことだと思います。

 

バイオリンの選び方はどうしたらいい?初心者向けのバイオリンはあるの?

こちらも必ず出る質問ですね。よくテレビなどで見るバイオリンで、世界的な名器であるストラディバリウスは何億円ものお値段がついていて、本当にびっくりします!

実際に初心者の趣味で演奏される方でしたら、10万円前後でアコースティックのバイオリンのセットを購入することは可能です。5~6万円でも販売されていますが、音色があまり良くないのですぐに物足りなくなってしまいます。

数年間はしっかり使いたいというご希望ならば、少し高めですが10万円くらいを目安に探してみてください。もちろんそれ以上のご予算でもまったく問題はありません。

 

またバンドで演奏してみたい方や、自宅で練習する時に音が気になる、という方には、少し高額になりますが、エレキバイオリンをオススメします。

クラシックの曲もある程度なら演奏することもできますし、バンド系の楽器と一緒に演奏するならばアコースティックバイオリンではなかなかむずかしい場面が多いでしょう。

今はエレキバイオリンもかなり選択肢が増えてきたので、いろいろと選ぶことができますよ!

 

初心者におすすめのバイオリンはどれ?

最近ではインターネットで楽器を購入することもできるようになりました。とても便利ですし、気軽にトライするのには良いのかな、と思います。

しかし10万円前後のバイオリンを購入するつもりでしたら、楽器を見たり試したりせずに購入することはやめましょう。

アコースティックバイオリンは、楽器のほとんどが木でできています。同じメーカーの同じ金額の楽器でも個体差が大きく出ることもあり、音色がまったく違う可能性が高いです。また見た目の色や木目もかなり違います。

せっかくバイオリンを購入するのならば、ぜひ専門の楽器店に足を運んで、いろいろと弾きくらべてみましょう。初めは違いがわからなくても、何台か弾いたり聞いているうちに、その違いもわかるようになりますよ。

 

初めてのバイオリン購入!初心者が気をつけたいのはどこ?

バイオリンのことは何も知らないし、お店に行くのはちょっとこわいなあ、という方のために、楽器選びでぜひ気をつけてほしい点をいくつか考えてみました。

もしどなたか先生に習っているようでしたら、必ず先生に相談してみてくださいね。できれば一緒に見てもらえると安心して購入できます。

 

購入希望額をしっかり伝えましょう

お店に行って相談する際には、まず予算をきちんと伝えましょう。その場合はバイオリンだけではなく、バイオリン、弓、ケース、小物など、トータルでの予算を伝えるのが大切です。

良心的なお店ならばその予算を聞いて、それぞれにかける金額を考えてくれます。バイオリン本体だけで予算いっぱいになってしまって、弓やケースが買えないというのでは困りますし、バイオリンと弓のバランスはとても大切です。

またケースもいろいろなデザインや色があるので、こだわりたいポイントでもありますよね!

すべてがセットになっているものでも、足らない小物が出たりするので、その点もしっかり確認してくださいね。

 

バイオリンの細かいところも見てみましょう

バイオリンの音色や見た目も大切ですが、実は細かいパーツもとても大事です。

バイオリンの弦を支えている駒は、バイオリンの音色を決める大切なパーツです。駒は弦を張ることでバイオリンに上に立っており、駒の足元は固定されていません。

ですがたまにその駒がバイオリンに固定されていることがあります。本来は消耗品なので数年ごとに交換するのですが、固定されていると交換の際に大きな傷がついてしまいます。

筆者撮影・駒

また廉価版のバイオリンにはこの駒がかなり安い金額のパーツがついていることもあります。駒の表面にブランドが印字されていない場合は確認してみましょう。

 

それからバイオリンの箱の中に魂柱という、細い木の棒が立っています。これは駒で生まれた振動を楽器全体に広げるパーツで、表からは見えにくいですが大変重要なパーツです。まれにこの魂柱を入れないで販売しているお店があるのでぜひ確認してみましょう。

筆者撮影・あごあて、テールピース、エンドピン

バイオリンの上部にペグというパーツや、下の方にはあごあて、テールピース、お尻にはエンドピンというパーツが使われています。本来はすべて木製を使うのですが、廉価版の楽器にはプラスチック製を使っていることが多くあります。もちろん購入してから改めてパーツを交換することもできるので、いちおうパーツの素材は確認してみてくださいね。

 

予算額以上の楽器もちょっと試してみましょう

アコースティックのバイオリンを購入する場合、おそらくお店の人は予算額以上の楽器も見ますか?と聞いてきてくれます。その場合は絶対に買えない、買わないという意思を持って、ぜひ高額な楽器も弾いてみましょう。もしさわるのがこわいようならお店の人に弾いてもらうのが良いでしょう。

バイオリンはとても奥が深い楽器で、本当に良い音とバランスを備えた楽器だと100万円ぐらいからがスタートになります。そのクラスの楽器の音を聞いてみて、自分が買おうとしている楽器と共通点が見つかるならばそれはとても嬉しいですし、出してみたい理想の音にもなりますね。

ぜひ良いバイオリンも弾いてみて、いい音がして体に響きが伝わることも体感してみてください。きっとこの先のバイオリン練習のはげみになりますよ!

 

対応してくれる店員さんは信用できそう人ですか?

これはバイオリンの購入だけに限りませんが、高額な商品を購入する時には、それを勧めてくれる店員さんの対応も大きなきっかけになるでしょう。

初心者であることを伝えた時にも、しっかりとおすすめのバイオリンを紹介してくれたり、こちらの質問にもていねいに答えてくれる人と出会ったら、ぜひいろいろと聞いてみましょう。これから先の楽器の調整やリペアも相談できますよ。

 

逆にあまりこちらの話を聞かずに自分ばかりが話す人や、バイオリンをものすごい勢いで弾いてばかりいる人(店員さんによっては音大でバイオリン専攻の方もいるので上手に演奏します)は、ちょっと初心者の方には向いていないかもしれませんね。

親身になってくれる店員さんがいるお店ならば、その先のバイオリン生活にも大きな味方となってくれます。独学で練習するようならぜひ相談できるお店を探してみてくださいね。

 

さあ自分のバイオリンを弾いてみよう!

さてバイオリンも買ってきたし、さっそく弾いてみよう!という時に、何から始めたらいいのかな?となりますね。

なんとなく知っている曲を弾いていいのかな?とか、テキストがあるとうれしい、など実際に弾く時に必要なことをご紹介します。

 

まずバイオリンの準備 弓の扱いかたと肩当て

さてケースから出したものの、いったいどうしたらいいのやら?と、はてなマークだらけになるのがバイオリン。購入した時にお店の方に扱い方を聞いてくるのがベストですが、もし教えてもらえない時は自分から質問してみてくださいね。

筆者撮影・弓の張り具合と松脂

最初に弓を張って松脂をつけましょう。弓は一番お尻のところの金属のパーツを回すと、弓の毛がだんだん張ってきます。上から下まで同じ幅に張ってしまうと弓が壊れてしまうので、真ん中が少し狭いくらいの幅でOKです。少し弾力を感じるくらい、ちょっと空気の抜けたバレーボールぐらいを意識してください。

松脂は軽く4、5往復くらい塗ります。弓の毛に白い粉がつけば大丈夫です。

筆者撮影・肩当て

肩当てを使う場合はバイオリンの裏側にはめます。むずかしいと思うならまだ使わない状態で弾いても大丈夫です。

 

バイオリンをチューニングしましょう

次の来る難関がバイオリンのチューニングです。ここで挫折してしまう方も少なくありません。

筆者撮影・ペグ

バイオリンのペグは非常にシンプルな構造で、ただペグに弦が巻きつけてあり、それをペグ穴に差し込んであるだけです。なのでペグを回す時はゆっくりと少しねじ込みながら回すのがポイントです。

1本ずつゆっくり合わせますが、2番線のA線(ラの音・右から2番目)、3番線のD線(レの音・右から3番目)、4番線のG線(ソの音・一番左)を合わせて、最後に1番線のE線(ミの音・一番右)を合わせるのが正しいチューニングです。

筆者撮影・アジャスター

バイオリンのテールピースにアジャスターがついている場合はそちらを使いましょう。でも半音くらいまでしか調節ができないので、それ以上くるった時にはペグで合わせてくださいね。音を合わせるのに使うチューナー(クロマティックチューナー)も売っているので、ぜひ一緒に購入してください。

 

バイオリンの初心者でも弾ける曲は?

クラシックの練習方法だとしばらくは曲は弾かず、バイオリンの構え方や弓の持ち方、演奏の時の姿勢、ボーイングという弓の動かし方をやります。これがある程度できないと曲は弾かせてもらえません。かなり時間がかかりますね(笑)

でも自分の楽しみのために弾くのですから、細かいことはとりあえず置いておき、自分の好きな曲を弾いてみましょう。何の曲でも大丈夫です。自分が鼻歌で歌えるような曲の方がむしろ楽しく弾けるでしょう。

もし何も思いつかないという方は、定番曲ですが「きらきらぼし」や「かえるのうた」などの童謡がいいですよ。

音楽をやったことがある方だとわかるかもしれませんが、バイオリンはハ長調の曲がとても弾きにくい楽器なので、ト長調やニ長調のキーに変えてしまうのがいいです。「きらきらぼし」ならばイ長調のキーで、「かえるのうた」はニ長調のキーが弾きやすいですよ。

 

初心者でも使いやすい楽譜はある?

楽譜や弾き方がわかるテキストがないとダメ!という方に、いくつかご紹介しますね。

 

 

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バイオリン教本の定番「鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集1

日本ではスズキメソードと呼ばれる、才能教育研究会が出版している教材です。オーソドックスなテキストですが、見本演奏のCDがついているので曲をイメージしやすいです。また楽譜が読めないという方にも指番号や弾く場所がくわしく解説されているのでオススメですよ。

 

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ヤマハミュージックメディア「1人で学べる 初心者のためのバイオリン入門 DVD付」

バイオリンの各部名称や、扱い方、練習の仕方、曲などを細かく掲載しており、DVDもついているので動画で確認ができます。音楽がまったく初めて、という方にオススメです。

 

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音楽之友社「新しいバイオリン教本1」

スズキメソードと肩を並べるほど有名な教本ですが、やはり最低限必要な内容を網羅してくれています。見やすい楽譜で一つずつマスターしていけるのが特徴です。

 

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音楽之友社「 幼児のための はじめてのバイオリン」

音符が読めない小さなお子さん向けの教材です。スズキメソードと内容が重複しているので、両方合わせて練習するとさらに効果的でしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか?バイオリン初心者の方にお伝えしたいことはまだまだたくさんありますが、バイオリンを始めるのに最低限必要な内容を考えてみました。

バイオリンを始めたい!と思った時に、ぜひ楽器屋さんに行ってバイオリンを見てみてください。そしてもしお気に入りのバイオリンが見つかったら、購入を考えてみることをおすすめします。

バイオリンはとても楽しく、でもちょっとむずかしい楽器ですが、弾けるようになった時には本当にうれしくなる楽器です。ぜひ挑戦してみてくださいね!