バイオリンの練習に欠かせない練習曲一覧

バイオリンはクラシック音楽の楽器なので、昔から多くの練習方法が考えられてきました。コンサートなどで演奏する曲とは違い、技術や表現方法の上達のために作られた曲を「練習曲(エチュード)」と言います。

これら練習曲とバイオリン練習に欠かせない音階教本を一挙にご紹介します!

 

バイオリンの練習曲とは?

多くの曲が作曲される中で、バイオリンの演奏技術はどんどん進歩していきます。曲を弾きこなすために必要な技術を練習曲でマスターしていく必要があり、そのために練習曲は作られました。これはバイオリンだけではなくピアノや管楽器でも多くの練習曲があります。

その中でも定番といえる練習曲をご紹介します。

 

バイオリン練習曲 その1【カイザー 36の練習曲】

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バイオリンを勉強した人ならば必ず一度は練習する「カイザー」は、ドイツのバイオリン教師カイザーによって作られました。全36曲の練習曲で構成されており、12曲ずつを1巻、2巻、3巻と分けています。

バイオリンの初歩的な演奏技術はほぼ網羅されており、少し長くて飽きてしまうところも多いですが、繰り返し練習することでメロディーの歌い方、右手の奏法、左手の音程や装飾音符など、基礎的な技術が身につきます。

 

1巻では第1ポジションによる右手の奏法中心、アルペジオのパターンなど。2巻では複雑な奏法に加え、ポジション移動が登場するので、音域を広げて練習することができます。

3巻では上記内容に加えてむずかしい跳躍や右手奏法が登場するため、すべての練習曲をやる必要はありません。むしろクロイツェルに移行する人が多いでしょう。

 

バイオリン練習曲 その2【ドント 24の練習曲】

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「ドント 24の練習曲」は人によってはやらない方も多いですが、クロイツェルへそのまま進むのが不安な時に使うことがあります。

カイザーよりややメロディックながら、やはり生真面目な反復練習が多いので、後半は曲を飛ばしながら場合によっては必要な箇所のみを弾く場合も多いです。カイザーを2巻までしっかり弾いていればそんなに大変ではありません。

 

バイオリン練習曲 その3【クロイツェル 42の練習曲】

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王道のエチュードといえばこのクロイツェルです。中級以上のレベルで音楽高校や大学の試験曲にもなっているので、やはりほとんどの人が弾いています。

カイザーに比べると格段にメロディックで美しい曲が多く、1曲ずつを作品として仕上げていくことができます。

内容もとてもわかりやすく練習をしたいジャンル別に曲が並んでいるので、一通り練習したあとに、苦手な奏法や技術などを復習しやすいメリットもあります。

 

バイオリン練習曲 その4【ローデ 24のカプリース】

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「ローデ 24のカプリース」は上級者向けの練習曲です。この頃からエチュードではなくカプリースと呼ばれるようになりますが、扱う技術が高度で音楽的な内容に富んでおり、演奏レパートリーとしても耐えられる内容になっています。

やはり音楽大学の課題曲にもなっており、クロイツェルよりさらに高度な技術と音楽性を身につけるために必要な練習曲です。重音奏法がかなり多くしっかりした技術がないととても弾きこなすことはできません。

 

バイオリン練習曲 その5【パガニーニ 24のカプリース】

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練習曲としては最上級の難易度を誇るパガニーニのカプリースです。練習曲ながらコンサートのアンコールピースとしても非常に有名ですね。

パガニーニならではの超絶技巧が散りばめられており、手の小さい人は非常に苦労する一冊でもあります(楽譜を広げただけでうんざりするのは筆者だけでしょうか?笑)

 

バイオリン練習曲 番外編【セブシック バイオリン技法教本1~9】

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練習曲とは少し違いますが、ロシアのバイオリン教師セブシックが残したバイオリン技法教本です。ロシア時代の名バイオリニストたちはこれはすべて弾きこなして、あのテクニックを身につけたと言われています。

1巻から9巻まで分かれており、巻ごとにマスターしたい奏法や技術が網羅されています。この曲のこの技術を練習するならばセブシックのこの巻を!という使い方をします。

単調でひたすら技術をマスターするための反復練習がずらりと並んでいるので、独学で扱うのはむずかしく、内容を熟知した先生の指導が必要です。

よく使うのは作品1-1、ポジション移動の作品8などです。

 

バイオリンの練習に必要な音階教本

バイオリンの練習には練習曲だけではなく、音階教本も必要です。

音階の調にあった適切な指使い、正しい音程、またポジション移動や重音の音階などを網羅しています。

 

バイオリン練習に必要な音階 その1【小野アンナ音階教本】

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初心者から中級者が必ず使う音階教本です。著者の小野アンナさんはもともとロシアのバイオリニストで、日本人の小野さんとご結婚されました。そして日本に来てから子どもたちのためにこの音階教本を書きました。

2オクターブから3オクターブの音階、分散和音の音階、そしてポジション移動、重音の音階、とわかりやすく項目別に提示されているので、小さな子どもにも使いやすい定番の音階教本です。

 

バイオリン練習に必要な音階 その2【カール・フレッシュ音階教本】

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小野アンナ音階教本を卒業した人が進むカールフレッシュ音階教本です。各調ごとに1弦での音階、3オクターブの音階、アルペジオ、半音階、3度のスケール、と進み、重音の音階までで1つの項目になっています。

難易度が高く、練習していても途中で力尽きてしまうようなむずかしさがあります。音大の入試にも出るので、入試直前にノイローゼになりそうな思い出がある音階教本です。

 

バイオリン練習に必要な音階 番外編【フリマリー音階教本】

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初心者向けの音階教本ながら、なぜか弾いていて楽しいフリマリーは最近人気の音階教本です。

指使いやボーイング、リズムなどもていねいに書かれており、調ごとにいろいろなバリエーションで弾けるのが人気の秘密です。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?バイオリンの練習に欠かせない練習曲と音階教本についてご紹介しました。

演奏技術のためにちょっと我慢して弾く練習曲ですが、中にはエチュード大好き音階大好きという方もいらっしゃると思うので、ぜひ全巻制覇を目指してみてくださいね!