バイオリン修理にまつわる疑問のすべて

バイオリンを弾いていて気になるのがトラブルが起きた時や、お手入れや修理に関する疑問ですね。ピアノなら調律師さんにお願いするんだけど、バイオリンってどうしたらいいのかしら?

そんな疑問をまとめて解決してしまいましょう!

 

バイオリンの修理ってどんなこと?

バイオリンの修理は専門のバイオリン工房や、楽器店にいる職人さんにお願いする形になります。また「調整」という修理は含まれない作業もあります。

バイオリンは非常にシンプルな構造ですが、その分繊細な作業や工程が多く、たとえバイオリンが上手に弾ける人やプロのバイオリニストであっても、自分で調整する人はほとんどいません。

 

職人さんはバイオリン製作学校で勉強をしたり、マイスターの元に弟子入りをして修行をした人ばかりです。バイオリンを知りつくしており、弓も扱うことができます。ジブリ映画の「耳をすませば」にも、この職人さんになりたい男の子が登場しましたね。

まさにバイオリンを弾く人にとって、大切な楽器をまかせられる主治医のような存在がバイオリン職人さんなのです。

 

バイオリンの調整と修理って何をするの?

出典:http://www.sarasate.net/italia/

調整はバイオリンの音のバランスや細かなセッティング変更、自分の好みの音作りの相談にも乗ってもらうことができます。

バイオリンは季節の移り変わりにも非常に敏感で、日本の高温多湿の気候は負担が大きくすぐに音色が変わってしまいます。調整は最低でも1年に1回、プロの演奏家であれば半年も持たないほどで出しています。

具体的な調整は、駒や魂柱の位置直し、スクロールのペグ調整、バイオリン全体の健康診断とバランス調整などがあります。

 

修理はバイオリンの板のはがれ、割れなどを中心に直していく作業です。また指板を支えるネックの下がり直しや、場合によっては表板を外して中から直していく修理もあります。

 

古いバイオリンほど大きな修理が定期的に行われており、腕の良い職人さんにおまかせすることで、その楽器がよみがえることもしばしば。オークションで取引される古いバイオリンは、職人さんが腕によりをかけて修理をすることで再びバイオリンとして命を吹き込まれることもあるくらいです。

 

バイオリンを修理に出すタイミング

何もなくても年に1回は健康診断を兼ねて調整に出しましょう。自分ではわからないゆがみやずれが起きている可能性があります。

また弾いていて急に音色が変わったり、なんだか木目に沿ってひびのようなものが出てきた、またどこからかビリビリと変な音がする、などの場合も早めに見てもらいましょう。

バランスを変えるだけなら調整ですみますから、簡単な作業で済みますよ。

 

また弓にも毛替えが必要です。こちらも年に1回は出しましょう。弾いていなくても弓の毛が劣化するので交換が必要です。

またボーイング時の弾きぐせで、弓の棹がねじれてしまうこともあります。これも毛替えの時にチェックして調整してくれます。

 

バイオリンや弓が傷ついた時も修理に出しましょう!

もしあやまってバイオリンを落としてしまったり、弓の先端が割れたり、毛がバラバラと抜けてきたりしたら、そのまま使わずにすぐに修理に出しましょう。

パーツが外れたり割れたりしたら、必ずその部品を拾っていくのを忘れないように。

 

過去に実際見たケースとしては

 

・バイオリン本体をドアにはさんでしまって表板が割れた

・指板を支えるネックが付け根から取れてしまった

・駒がいきなり横に割れた

・演奏中に急に魂柱が倒れた

・弓の先のL字になった場所がたてにスパッと割れた

・演奏中に弓の毛箱がいきなり取れて外れてしまった

 

などのトラブルがあります。自分の楽器がトラブルにあったら青ざめてしまいます。

 

もしどこかが割れた場合は、その断面が汚れると修理がむずかしくなるので、ささくれが起きないようにハンカチやクロスなどで包んで保護した状態で持ち込みましょう。

 

バイオリンの修理や調整の金額は?

これは均一料金になっているわけではないので、お店によって値段が違うことが多いです。また使っている材料でも金額が変わります。

ざっくりですが調整で、魂柱&駒のバランス直しが2000〜3000円、ペグの調整1500〜3000円、弓の毛替え5000〜10000円、といったところでしょうか?

工房によってはホームページなどに金額を明記していますので、確認してみてくださいね。

 

修理に関してはその内容によって大きく変わるので、持ち込んだ時に見積もりをしてもらいましょう。どこまで修理をするのかでも大きく変わるので、相談に乗ってもらうのがベストです。

 

バイオリンをまかせられる職人さんを見つけましょう

出典:https://www.paris-monogatari.com/

病気になった時にかかりつけ医にいくのと同じように、良い職人さんにバイオリンの主治医になってもらいましょう。大手楽器店だと売場に楽器を預けて戻ってくるだけになりがちですが、バイオリン工房だと実際に修理をしてくれる職人さんと話をすることができます。

楽器についてのプロですから、気になることが疑問があればぜひ聞いてみてください。いろいろなアドバイスをしてくれますよ。

 

ただあまりに安い楽器や通販で購入した楽器などだと、修理を断られる場合もあります。また必要のない調整をすすめられたり、いろいろなパーツ交換をすすめてくる場合もあるので、不必要な場合ははっきり断ってしまって構いません。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?バイオリンの修理についてご紹介しました。

バイオリン工房に訪れるのはやや敷居が高いかと思いますが、一度調整をお願いしてみると、バイオリンがぐっと弾きやすくなるのがわかると思います。ぜひ腕利きの職人さんと仲良くなってみてくださいね。